院長ブログ

「不眠」がもたらす健康被害とは

カテゴリー:院長スケジュール2017年02月02日(木)

寒い日が続きます。なかなか布団から出られないですよね。しっかり寝ているはずなんですけど…

そんな会話を患者さんとしながら見つけた記事です。子どもは成長障害・大人は心筋梗塞に!?「不眠」がもたらす健康被害とは

寝ることは、1日の疲れを取ること。しかし、厚生労働省の平成26年「国民健康・栄養調査」によると、日本人の5人に1人が睡眠によって疲労回復ができていません。
特に高齢になればなるほど、睡眠の質が悪くなり、3人に1人が睡眠について悩んでいるほど……。
「たかが眠れないだけでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、慢性的な睡眠不足が、大人はもちろん、子どもにさえ健康害を及ぼすことがたくさんあります。

■お酒を飲んでいないのにフラフラ!?

睡眠不足の状態は、前日までの疲れを持ち越してしまっている状態です。そうすると、日中にだるさがでたり、集中力が低下したり、毎日の生活に支障が出てきます。
最悪の場合、集中力低下や急激な眠気によって思わぬ事故に繋がって命を落とすことさえあります。
徹夜をさせて睡眠不足状態を作り作業能力を測った研究では、1晩の徹夜後は、ちょうど、“ビール大瓶1本を飲んだ時と同じくらいの作業能力”になったという報告もあります。
これは、酒気帯び運転で捕まる飲酒量と同程度。不眠の時は運転を始め、ちょっとでも集中して行う作業は避けたいですね。

■不眠は生活習慣病の始まり

たかが睡眠不足ですが、ちょっとの睡眠不足でも病気リスクが高まります。
睡眠不足は、“活動モード”の交感神経が優位になっていることが多く、血糖値が上がりやすい状態になり、太りやすくなります。
また、不眠が2日続いただけでも、食欲がでるホルモンの分泌が増大してしまいますので、不眠が続けば続くほど太りやすくなります。
そして、不眠は基礎代謝の低下に加え、だるさから活動量も低くなり、肥満、糖尿、高血圧、脂質異常などを招くこともあります。
実際、なかなか寝付けない、途中目が覚めてしまう、起きる時間より随分前に目が覚めるなど睡眠の質に問題のある人は、質のよい睡眠ができている人に比べて糖尿病リスクが1.5~2倍になることが分かっています。
その他にも、慢性的に睡眠不足だと心筋梗塞や狭心症などの生活習慣病になりやすくなってしまいます。睡眠不足は生活習慣病を引き起こすきっかけともなりますので、早めに改善したいですね。

■不眠による子どもの将来への影響

近年は子どもの睡眠不足も増えてきており、子どもの場合は将来の健康に大きな弊害が出てきてしまいます。
特に成長期の場合は、成長の遅れ、食欲不振、注意散漫になったり、集中力が低下して学力低下に繋がったりもします。そして、さらに、子どもの不眠は将来の肥満リスクを高めてしまいます。
また、大人でもそうですが不眠はイライラしがちになり、人間関係にも影響が出てきます。
お子さんを留守番させるのは可哀想ですが、大人の夜の行事に連れて行くのは極力避けて、早寝早起きの習慣を小さい頃からつけるようにしたいですね。

■ムリに寝ようと自分を追い詰めない!

眠れないと、つい「早く寝なきゃ」「今日こそは寝よう」と意気込んでしまいがちですが、そのことが不眠を助長させることもあります。その焦った気持ちがより不眠の悪循環を招いてしまうのです。
眠れないときは、本を読んだり音楽を聴いたり、アロマを楽しんだりして、無理に眠ろうとせず眠くなったら寝るようにするのも1つの対策です。
ただ、パソコン作業やスマートフォン・タブレットの使用は、集中してしまったり、液晶からの光の刺激によって睡眠を妨げたりするので、寝る前は控えるようにしましょう。
眠りたいときに寝て、起きる時間はきっちりと守る。日中眠くなってしまったら、夜の睡眠に差し支えない15時前までに、30分程度の昼寝をするのが、体調を崩さずに不眠を解消していくコツです。

いかがでしたか。今回は不十分な睡眠が起こす健康被害についてご紹介いたしました。
不眠の原因は考え事やストレス、体調、気温などもありますが、病気が潜んでいる場合もあります。実際、生活習慣病が不眠の一因とも言われています。
そして、元々病気ではなくても、1ヶ月以上不眠状態が続くと“不眠症”という病気である場合もあるので、不眠が続くときは、早めに専門家に相談すると安心ですね。

 

鍼灸治療を継続している方は割に睡眠の質が良いと患者さん自身でも思っていただいています。鍼灸治療をされた日はよく眠れるんだそうです。鍼灸治療で生活改善もお手伝いさせていただきます。

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