
健康診断はやりたくない…という患者さんとの会話で見つけた記事です。
「血液検査」でわかる病気はご存じですか? 異常が指摘されるケース・検査項目も医師が解説!
高血圧や脂質異常、貧血などの生活習慣病リスクを早期に発見する大切な手がかりとなる「血液検査」。
今回は、血液検査の数値の変化から体の内側の異変を知り、予防や改善に役立てるポイントを先生に解説していただきました。
血液検査で生活習慣病のリスクがわかる?
血液検査だけで、生活習慣病のリスクがわかるのはなぜですか?
先生:
血液は体中を巡っており、様々な臓器や代謝の状態を反映しています。血液検査では様々な項目を数値化しますが、特に「血糖値」「脂質」「ヘモグロビン」「腎機能」「肝機能」などの数値をチェックすることで、生活習慣がどれだけ体に負担をかけているかを知ることができます。
血液検査で気づく生活習慣病には、どのようなものがありますか?
先生:
代表的なものとして、「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」「肥満」などのリスクを調べることができます。また、生活習慣病には含まれませんが、生活習慣病と密接に関係している「貧血」のリスクの有無もわかります。
血液検査は、どのくらいの頻度で受けた方がいいですか?
先生:
健康診断としては、基本的に年1回が目安です。ただし、診断結果で異常値を指摘された場合は速やかに医療機関を受診し、医師の指示に従って継続的に血液検査を受けましょう。
血液検査の結果を見る際、気をつけることはありますか?
先生:
数値の高さ・低さだけでなく、経時的な推移をチェックすることも大切です。たとえ基準値内であっても、年々数値がじわじわ上昇している場合は、将来的にリスクが高まっている可能性も考えられます。異常値だけを見るのではなく、過去の結果との比較もポイントです。
時系列で見るのが大事なのですね。
先生:
そのためにも、医療機関を受診する場合には手元にある診断結果を複数年分持参し、変化を医師に見てもらうのが有効です。
血液検査で生活習慣病が指摘されるケース
なぜ、高血圧の人は血液検査をする必要があるのですか?
先生:
高血圧の原因を調べるために、血液検査をおこなうことがあります。例えば、甲状腺や副腎で作られるホルモンの異常によって血圧が上がることがあるため、これらの数値を調べることで血圧が上昇している原因を推測することができるのです。
高血圧の原因を推測するのに、血液検査が有効なのですね。
先生:
はい。高血圧になると全身の血管に負担がかかりますが、まず影響が出やすいのが腎臓です。そのため、腎臓の機能をチェックすることは、臓器へのダメージを見つけるうえでとても重要です。腎機能が低下すると尿酸値が高くなることもありますし、生活習慣病と関わりのある脂質やHbA1c(ヘモグロビンA1c)などもあわせて調べ、今後の予防や対策を考えていく必要があります。
血液検査の数値から多くのことがわかるのですね。
先生:
それから、血液検査の結果でカリウムの数値が低い場合には、血圧が高くなっていないか注意が必要です。さらに、HbA1cの値が高いと糖尿病の可能性があり、それも高血圧と深く関係しています。こうした数値から、直接ではなくても「高血圧の問題があるかもしれない」と気づくきっかけになることがあります。
脂質異常症は、どの数値に注意すればいいのでしょうか?
先生:
LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪(TG)の3つが重要です。LDLコレステロールや中性脂肪の数値が高い、またはHDLコレステロールの数値が低い場合には脂質異常症と診断され、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞などの心血管病に至る高リスク状態です。
コレステロールを気にすればいいのですね。
先生:
そのほかにも、最近ではLp(a)[リポプロテイン(a)]という値にスポットライトが当たっています。遺伝的に数値が高いか低いかが決まっており、生活習慣などでは大きく変えることができません。Lp(a)の値が高い人は、将来、心筋梗塞などのリスクが増加すると判明しており、動脈硬化の危険因子として注目されています。
次に、貧血と指摘されるのは、どういう数値のときですか?
先生:
様々な検査項目を用いますが、特に重要なのはHb(ヘモグロビン)です。Hbの値が男性で13.0未満、女性で12.0未満だと貧血と指摘されます。あわせて、赤血球やヘマトクリット、血清鉄、フェリチン(鉄の貯蔵量の指標)などの数値をみることで貧血の種類を見極めることができ、治療に役立てることができます。
血液検査で複数の異常を同時に指摘される人も多いのでしょうか?
先生:
実際には「脂質が高い」「血圧が高い」「貧血傾向あり」など、複数の異常が同時に出る人も珍しくありません。生活習慣病は互いに関連し合い、1つの異常がほかのリスクを引き上げることもあるためです。
血液検査で生活習慣病を指摘されたときの対処法
異常値が出たら、すぐに治療が必要になるのでしょうか?
先生:
数値やリスクの程度によって対策は変わりますが、軽い場合はまず生活習慣の改善から始めるのが一般的です。食事や運動、睡眠の見直しが大切ですが「自分では何が悪いのかよくわからない」という人も多いと思います。そんなときは医師に相談して、どこに気をつければいいのか具体的なアドバイスをもらうのがおすすめです。最近では、管理栄養士に食生活の相談ができる民間のサービスもあります。そうしたサポートを上手に活用するのも1つの方法です。
具体的に、どのように生活を改善すればいいのでしょうか?
先生:
まず食事について言えば、全ての料理にしっかり味をつけるのではなく、味が濃いものと薄いものを組み合わせて、全体の味に強弱をつけるのがポイントです。例えば、付け合わせの野菜や小鉢は、あまり塩分のないものにすると、自然と全体の塩分量を減らすことができます。また、野菜には食物繊維が多く含まれており、健康を維持するために重要です。特に野菜を生で食べたり、茹でたときのスープごと飲んだりすると、カリウムもしっかりと摂れます。カリウムには体の中の余分な塩分を外に出す働きがあるので、塩分を摂り過ぎたときのリセットにも役立ちます。
運動については、どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
先生:
有酸素運動は、たとえ週に1回10分だけでも、全く運動しないよりはずっと効果があります。大切なのは、無理なく続けることです。例えば、軽いジョギングでは誰かと一緒に走っていて、会話ができるくらいのペースがちょうどいい目安です。
睡眠で気をつけるべきことがあれば教えてください。
先生:
夜更かしを控えて、ぐっすり眠れるようにすることも大切です。最近では、スマートリングやスマートウォッチなどを使って、自分の睡眠の質をチェックすることもできます。どれくらいよく眠れているかを「見える化」することで、生活を見直すきっかけにもなるでしょう。
投薬治療はすぐに始めた方がいいのでしょうか?
先生:
「薬を飲み始めると一生やめられないのでは?」と心配される人もいますが、最近は体に優しく、効果的な薬も増えています。特に、動脈硬化の進行を防ぐためには、早めに薬を使うという選択肢もあります。もちろん、生活習慣の改善でよくなるケースもありますが、まずは薬で数値を安定させて、その後の生活習慣が整えば薬を減らしたりやめたりすることも可能です。例えば、ダイエット薬としての効能もある糖尿病の治療薬で治療すると、体重の減少に伴って血圧やコレステロールの数値も一緒に改善します。薬を上手に使って体調を整えるのも、1つの有効な方法です。
血液検査での指摘を放置すると、どうなるのでしょうか?
先生:
初期は自覚症状がない分放置されやすいのですが、場合によっては動脈硬化が進行しやすくなります。太い血管が詰まれば心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこともありますし、細い血管が詰まれば認知症のリスクにもなり得ます。小さな異常のうちに対処すれば、将来の大きな病気を防ぐことができるため、異常を指摘されたら早めに医療機関を受診しましょう。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
先生:
生活習慣病は単に食べ過ぎや運動不足だけでなく、体の中にたまった内臓脂肪が慢性的な炎症を引き起こし、炎症が血管を傷つけ、脳の炎症は認知症のリスクを上げ、細胞のがん化が促進される危険な状態と考えられています。こうした状態は、有効な薬で改善できることもわかってきました。だからこそ、できるだけ早い段階で医療機関を受診し、適切な治療やアドバイスを受けることが大切です。病気の進行や寿命の短縮を防ぐためにも、生活習慣の見直しと合わせて、医師のサポートを受けてほしいと思います。
生活習慣病は、内臓脂肪による炎症や老化が関係する現代的な病気です。早めに医療機関を受診し、薬や生活改善を上手に取り入れることで、将来の病気リスクを減らすことができます。無理なく続けられる方法を見つけ、健康的な毎日を目指しましょう。
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“左向き”で寝るだけで不調が治る、ぐっすり眠れるって本当? その理由を医師が解説
“左向き”で寝るだけで不調が治る?
長引く残暑も少しだけ和らいだかに思える秋の夜長。快適な睡眠で夏の疲れを癒したいものだ。質の高い睡眠のためには運動や食事が大事なのはいうまでもないが、「寝る向き」も重要だという。これまで意識したことがない人はさっそく試してみては?
いびきの抑制やアルツハイマー型認知症の予防、免疫機能の強化にも?「左半身を下にして寝る」効用をまとめて紹介
睡眠における悩みの原因に「寝ている間の姿勢」が関係している
人間の睡眠時間は、生涯の3分の1ともいわれ、その時間をいいものにするか、台無しにするかで健康状態は大きく変わる。睡眠の質を高めることは、さまざまな病気予防にもつながるため、寝ている時間こそ“有意義”にすべきだ。一方で年を重ねるごとに睡眠の悩みを抱える人は増えていく。
「質のいい睡眠のため、枕などの寝具も健康効果が期待されるものを揃え、睡眠前にスマホを触らない、日中は運動、早寝早起きを心がけるなどあらゆる手を尽くしたのに、疲れがとれないばかりか、最近いびきもかくようになってしまって…。これ以上、何をすればいいんでしょうか」
睡眠における悩みの原因に「寝ている間の姿勢」が関係している
「私のクリニックにも、眠りが浅い、夜中に目が覚めてしまうなどといった睡眠の悩みを抱えて受診する患者さんが増えています。なかには深刻ないびきに悩まされていたり、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を発症しているかたもいます。そこで私がするアドバイスは『横向きで寝る習慣をつけてみては』というものです。
仰向けの場合、寝ている間に舌根(舌の付け根)が落ち込んで気道がふさがれてしまう。これがいびきの原因になるのです。横向きで寝ると気道が確保されやすくなるため、体勢を変えただけでいびきの悩みが解消される患者さんは少なくありません」
せっかく横向きで寝るのであれば、「方向」を意識するのがおすすめだと話す。
「個人の好みで方向を決めても基本的には問題ありませんが、寝る方向によって特定の病気の発症を予防したり、症状の改善につながるという研究もあります」
左を下にすれば驚きの効果が
近年、注目されているのは“左半身を下にして寝る”ことの驚くべき効果だ。胃酸が食道に逆流し、炎症が起こる逆流性食道炎の軽減につながると話す。
「女性の患者さんに多くみられるのが、内視鏡で炎症の発見が難しい非びらん性胃食道逆流症や、食道の知覚過敏の症状です。これらを発症すると食後の胸やけや夜間の咳、のどに酸っぱいものがこみあげてくるなどの違和感がみられ、生活に支障をきたします。
人体の構造上、左半身を下にして寝ると、胃と食道の境目が相対的に高い位置にくるため、胃の内容物が食道に逆流しにくくなります。寝具を使って上半身を15〜25cm程度高くすれば、より効果的です」
特に妊娠後期の女性にはおすすめだと吉良さんは続ける。
「妊娠後期になると子宮が広がるため、腹部が張るようになります。腹圧が上がって胃酸が逆流しやすくなり、いままで以上に胸やけを感じることがあるため、左半身を下にして寝ると症状の緩和が期待できます。そもそも、仰向けで寝ると膨らんだ子宮が大静脈を圧迫してしまうので、横向きの睡眠がおすすめです」
左半身を下にして寝ることで血流が改善されると指摘する
「体の右側にある大静脈は、全身から集まってくる血液を心臓に送る重要な役割を担っています。左半身を下にして寝ると大静脈が心臓より上にある状態になるため、血液を効率的に心臓まで送り届けられるようになる。これは心臓に負荷をかけにくい体勢なので、睡眠中の呼吸が楽になります。
また、体内の免疫機能の維持や、老廃物の排出に欠かせないリンパ液の分泌を促進されると考えられています」
リンパ液の流れがよくなることで脳内にたまる老廃物も排出されやすくなり、アルツハイマー型認知症の予防に効果があるとする研究も発表されている。
左半身を下にして寝ることはいいことずくめだが、右半身を下にして寝るメリットもあるのだという。
「右を下にすると胃の出口が下側にくるため、胃の内容物が腸にスムーズに流れるようになります。まさに、効率的な消化が行える体勢といえるでしょう。消化が促進されると、便秘の改善効果が期待できます」
左と右、それぞれにメリットがあるため、ここに挙げた症状に悩んでいる場合は、寝る方向を意識して布団に入るのもいいだろう。
横向き寝には高さがある枕を
横向きで寝るうえで、注意点はあるのだろうか。
「背骨をまっすぐにして、体への負荷が少ない姿勢で寝ることが大事です。ポイントは枕の高さ。一般的な枕は、横になると肩が頭より下の位置にきてしまうため、どうしても背骨が曲がりやすい。私は患者さんに、横向きで寝るために作られた、高さがある枕をおすすめしています。
また、横向きで寝る場合はどうしても片方の腕に負荷がかかります。特に硬めの布団で寝ると朝に腕のしびれや、全身の痛みが出ることも。体がほどよく沈む低反発にするなど、マットレスや布団を買い替えてみてはいかがでしょうか」
右向き、左向き、どちらにしても横向きで寝ることが睡眠の質を高め、健康効果を高めるとしても、注意点はある。どちらかだけの姿勢にかたよると、特定の部位に負荷がかかって痛みが出たり、血液循環が悪くなることがある。
寝ている間に寝返りをうつことは、横向きで寝ることと同じくらい大切だ。マットレスや枕を選ぶ際は、寝返りのうちやすさも重視したい。
「いままで仰向けで寝ていた人は急に横向きで寝るのは難しいかもしれません。横向きになった状態で背中にタオルを重ねたり、タオルを詰め込んだ大きめのリュックを背負って眠るなど、横向きの姿勢を癖にすることを1か月くらい継続すると、自然と横向きで寝られるようになります。
うつ伏せを好むかたもいますが、寝ているときに頸椎に過度な負担がかかったり、胸が圧迫されて呼吸がしづらくなるので、睡眠の質は下がってしまいます」
ぐっすり眠って健康になるために、今日から横向きで布団に入ってみよう。
ほ~ というお話でした。面白いですよね。
だるい 眠い…という患者さんとの会話で見つけた記事です。
何故「水分不足」だと自律神経が乱れやすくなる?内科医に聞いた“意外な関係性”
最近、だるさや頭痛、立ちくらみが増えていませんか。その不調には、水分不足が関係している可能性があります。体内の水分量が変化すると、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスに影響を及ぼすことがあるのです。
最近よく聞く「自律神経」とは?自律神経が乱れる原因と整える方法
なぜ「水分不足」が自律神経のバランスに影響するの?
「水分不足は体に良くない」と知っていても、自律神経とどう関係するのか、イメージしにくいかもしれません。ここでは、体の中で起こり得る変化の仕組みを見ていきましょう。
循環器系への負担が、交感神経を優位にさせることがある
私たちの体の約60%は水分でできており、その多くは血液の成分としても循環しています。
体内の水分が不足すると、血液の液体成分である「血漿(けっしょう)」の量が減少します。その結果、血液の粘度が高まり、心臓をはじめとする循環器系への負担が増すことがあります。
心臓は、粘度が高まった血液を全身に巡らせるため、より力強く拍動する必要が出てきます。このような体の「頑張る」モードのとき、自律神経のアクセル役である「交感神経」が優位になりやすいのです。
この自律神経のバランス状態を知るための一つの指標に「HRV(心拍変動)」があります。
HRV(心拍変動)とは?
心臓の拍動間隔は常に一定ではなく、呼吸などに合わせて微妙にゆらいでいます。この「ゆらぎ」が大きい状態(HRVが高い)は、心身がリラックスし、環境変化に適応しやすいサインとされます。
逆に、ストレスや疲労、睡眠不足、そして水分不足といった要因によって交感神経が優位になると、このゆらぎが小さくなる傾向(HRVが低い)があります。
HRVで水分状態は判断できる?
HRVは自律神経のバランスを総合的に反映する指標であり、水分不足以外にも、精神的ストレス、睡眠の質、運動、食事など、非常に多くの要因で変動します。 そのため、「HRVが低いから水分不足だ」と断定することはできません。
あくまで体全体のコンディションを知るための一つの参考情報と捉えましょう。
原因が分からない「謎の体調不良」。それは自律神経の乱れによるものかもしれません。自律神経を整える簡単な方法のひとつとして「水を飲むこと」があります。
しかし、なぜ水を飲むだけで本当に自律神経が整うのでしょうか。
水が自律神経に与える影響とは
自律神経は、私たちの体内の機能を無意識にコントロールする重要な役割を果たしています。この自律神経に、水分補給はどのように影響するのでしょうか。
血流促進により自律神経のバランスを整える
水を飲むことで血液の粘度が下がり、血流が良くなると、交感神経と副交感神経のバランスが保たれやすくなります。
脱水による交感神経の過剰刺激を防ぐ
体内が脱水状態になると、交感神経が優位になりやすくなり、ストレスや緊張感を感じやすくなります。こまめな水分補給はその予防になります。
リラックス効果により自律神経のバランスを整える
温かい水や白湯を飲むことで副交感神経が活性化し、リラックス効果を得られると考えられています。
もちろん水を飲む「だけ」で自律神経がすぐに整うわけではありませんが、適切な水分補給は、自律神経のバランスを維持するために欠かせません。
自律神経を整える水の飲み方
ただ水を飲むだけではなく、飲むタイミングや量を工夫することで、自律神経への良い効果を最大限に引き出すことができます。具体的なポイントを見てみましょう。
朝一番にコップ1杯の水を飲む
睡眠中の脱水状態を解消し、交感神経を刺激して体を目覚めさせます。
1日を通してこまめに水を飲む
一度に大量に飲むよりも、少量を何回にも分けることで胃腸に負担をかけません。ストレスを感じたときや疲れたときに意識的に水を飲むことで、自律神経の働きをサポートできます。
常温やぬるま湯にする
冷たい水は交感神経を刺激しやすいので、常温やぬるま湯を飲むのがおすすめです。
「何か食べると自律神経が整う」気がする…なぜ?自律神経を整える食べ物・飲み物
どれくらいの量を飲めばいい?
1日の目安は1.5〜2リットルですが、体格や活動量、気温などに応じて調整してください。1回200ml程度を目安に数回に分けて摂取するのが理想的です。
水以外で自律神経のバランスを整える飲み物は?
ほかにも、自律神経のバランスを整える効果が期待できる飲み物として、以下が注目されています。
緑茶
緑茶に含まれるアミノ酸「テアニン」には、リラックス効果があり、副交感神経を活性化させる作用が報告されています。
カモミールティーにはリラックス効果があり、不安感の軽減や睡眠の質向上に役立つことが示されています。これにより自律神経の安定が期待されます。
ジャスミン茶
ジャスミン茶の香りにはリラックス効果があり、自律神経活動に影響を与えることが示唆されています。伊藤園と伏木亨教授の共同研究で、ジャスミン茶の香りがが副交感神経系の活動を高めるという結果も出ています。
暑い日が続いています。最近、『痒い』という患者さんが多いような気がします。そんな時に見つけた記事です。
あせも(汗疹)、なぜ出来る?効果的な応急処置法と予防策
9月半ばなのに夏さながらの暑さです。汗をかくことも多く、あせもは悩みの種です。
あせもができる理由と3つのタイプ
厳しい残暑が続くなか、あせもができてしまうと、かゆみやぶつぶつが辛いものです。そもそもあせもはなぜできてしまうのでしょうか。
「汗をたくさんかいたときに、汗の通り道である汗腺がつまって、うまく排出されなかった汗が皮膚の中に溜まり、炎症などが生じてしまうのが、あせもです」
あせもは、主に3つのタイプがあるといいます。
「透明な水ぶくれができるのが水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)。皮膚の最も外側にある角層にでき、赤みやかゆみはほとんどありません。乳幼児にできることが多いです。
赤みのあるブツブツした発疹が皮膚に生じるのが、紅色汗疹(こうしょくかんしん)です。角層より少し深めの位置の表皮で炎症が起きています。あせもで一番多いタイプです。
皮膚のより深い部分で生じるのが、深在性汗疹(しんざいせいかんしん)。熱帯地方など、繰り返し高温にさらされる環境で多くみられます」
あせもはうつる? 子どもに多い?
小さな子どもはあせもになることが多いように思います。
「汗腺の数は子どものときから大人になっても変わらないので、体が小さいときは汗腺の密度が高くなります。そのため、汗をたくさんかきやすく、あせもにもなりやすいのです」
あせもはうつることがあるのでしょうか?
「あせもはうつりません。ただし、あせものかゆみで患部をかいてしまって、とびひ(伝染性膿痂疹・でんせんせいのうかしん)になることがあります。とびひは細菌が感染して起こるものなので、うつることがあります。小さな子どもさんのあせもでは、かかないよう特に注意してあげましょう」
辛いあせも対策は
子どもは、かかないよう特に注意
あせもがかゆいと、ついついかいてしまいます。
「かくのは皮膚を傷つけてしまうので厳禁です。出先などでかゆいときは、冷たいタオルでや布で包んだ保冷剤などで冷やすと軽減できます。
症状が軽いときは、市販薬で治ります。ただし、症状が長く続いたり、ぐじゅぐじゅに崩れてくるなど悪化するようなら、皮膚科を受診しましょう。特に小さな子どもは、悪化しないうちのケアが大切です」
あせもを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
「汗をかいたら清潔にすることを心がけましょう。
こまめに汗をふき、なるべく早めに服を着替えたり、シャワーを浴びるようにします。汗をふくときは濡れタオルにします。乾いたタオルでは、皮膚に刺激を与える塩分や微量金属などの汗の成分が肌に残ってしまうからです。
衣類は吸湿性の高いものを選び、特に直接肌に触れる部分は汗を吸いやすい綿や絹素材のものにします。パジャマやシーツなどもですね。
肌を健康に保つため、ローションなどで保湿も忘れずにしましょう」
清潔と保湿は重要ですね。
自律神経が乱れてるという患者さんとの会話で見つけた記事です。
最近よく聞く「自律神経」とは?自律神経が乱れる原因と整える方法[医師監修]
私たちの体は、意識せずともさまざまな機能を維持しています。これを司っているのが自律神経です。自律神経は心拍や呼吸、消化など、生命維持に欠かせない働きを調整する重要な役割を担っています。しかし、現代社会のストレスや不規則な生活習慣によって自律神経が乱れることが少なくありません。
自律神経の働きや乱れる原因、そして整えるための方法について見ていきましょう。
自律神経とは
自律神経は、私たちの体内で自動的に働く神経系の一部で、主に交感神経と副交感神経の2つに分かれます。交感神経は活動やストレスに反応し、心拍数や血圧を上げる働きをします。
一方、副交感神経はリラックス時に働き、心拍数を下げたり消化を促進したりします。これらの神経がバランスよく働くことで、体は健康を維持しています。
なぜ自律神経は乱れるのか。現代社会は「自律神経を乱す原因」だらけ!
私たちの体にとって欠かせない自律神経ですが、とても繊細で、ちょっとしたことでそのバランスが崩れてしまいます。とくに現代社会は自律神経の乱れを引き起こす要因が揃っています。
原因1 ストレス
精神的・肉体的なストレスは、自律神経に大きな負担をかけます。過剰なストレスにより交感神経が優位になり、心身が常に緊張状態になることで自律神経のバランスが崩れやすくなります。
原因2 不規則な生活習慣
睡眠不足や不規則な食事、運動不足は自律神経のリズムを乱す主な要因です。とくに、夜遅くまでのスマートフォンやパソコンの使用は、交感神経を活性化させ、睡眠の質を低下させます。
原因3 気温や気圧、環境の変化
季節の変わり目や温度差、気圧の変動など、外部環境の変化も自律神経に影響を与えます。とくに季節の変わり目には体が対応しきれず、疲れやすくなることも。
医師が教える、自律神経を整える6つの方法
では、自律神経のバランスが崩れていると感じたとき、どのような対処法を行うとよいでしょうか。
自律神経を整える方法1 生活リズムを一定にする
毎日同じ時間に寝起きし、食事を摂ることで自律神経のリズムが安定します。
なぜ生活リズムを一定にすることで自律神経が整うのか?
自律神経のバランスが崩れる=交感神経と副交感神経のバランスが崩れるということなので、この2つの神経のバランスが大事です。
朝起きてから徐々に交感神経が働き出し、日中は交感神経の働きがピークになります。夜になると副交感神経が徐々に働き出し、寝ているときは副交感神経の働きがピークになります。
寝不足などで生活のリズムが崩れると、寝ている時間、つまり副交感神経が優位の時間が短くなるため、交感神経の働く時間が伸び、自律神経のバランスが崩れてしまいます。そしてだるい、眠れない、疲れる、動悸、めまい、頭痛、食欲不振などが起こります。
これを防ぐためには、生活リズムを一定にすることが有効と言えます。
自律神経を整える方法2 朝起きたら太陽の光を浴びる
朝は太陽の光を浴びることで交感神経が自然に活性化し、体内時計も整うため、1日のスタートをスムーズに切ることができます。
起きたらすぐに2~3分、朝日を浴びるのがベスト
できれば朝起きてすぐ、2~3分ほど朝日を浴びるのが良いでしょう。体内リズムがリセットされます。
人間の体内リズムは25時間くらいのサイクルで回っています。1日は24時間なので、1時間ズレてしまう計算になりますが、そのズレをリセットすることができます。
体内時計とは?体内時計が狂う原因と、整える方法「カギは朝食にアリ!」
それができない場合は、起きてから30分くらい後でも、通勤などで外に出ればOKです。
ちなみに、曇りや雨の日でも目は光を感じるので大丈夫です。日照量ではなく、光を感じることが大事なのです。
自律神経を整える方法3 リラックスする時間を意識的に作る
趣味への没頭や深呼吸、軽いストレッチなど、リラックスできる時間を日常に取り入れることで、副交感神経が優位になり、心身が落ち着きます。お風呂にゆっくり浸かることも効果的です。
ちなみに、以下のような趣味は自律神経を整えるという視点からは、あまりおすすめできません。
・激しい音楽
音楽は自律神経を整えるといいますが、ロックなど激しいものは逆効果です。クラシック、ピアノジャズ、ヒーリングミュージック、ハワイアンなどゆったりとした音楽がおすすめです。
・カフェインが入った飲み物を飲む
・大量の飲酒
・スマホ、テレビ、パソコンなどの光刺激
これらは脳が興奮してしまいます。また、睡眠に必要なメラトニンの分泌を抑えてしまいます。
・熱いお湯(43度以上)のお風呂につかる
・間違った深呼吸
吸うときは、交感神経が優位になり、吐くときは副交感神経が優位になります。吸って吐いてを思いっきりやると、両方の神経を興奮させるので、リラックスするなら、吐く息を長くすることがポイントです。
自律神経を整える方法4 バランスの取れた食事
食事は自律神経の働きに影響を与えます。とくに、ビタミンB群やマグネシウム、オメガ3脂肪酸など、自律神経をサポートする栄養素を積極的に摂ることが大切です。
下記、おすすめの栄養素と多く含まれる食材です。
・GABAの多いもの
GABAは交感神経の末端からノルアドレナリンの分泌を抑えて、副交感神経優位にする働きがあります。トマト、味噌、納豆、豆腐などの大豆製品などに多く含まれています。
・ビタミンB6
GABAをつくるために必要です。まぐろ、かつお、牛肉などの赤身部分に多く含まれています。
・ビタミンB群
豚肉、レバー、きのこ類、豆類(枝豆、大豆、小豆など)に多く含まれています。
・マグネシウム
海藻(あおさ、のり)、ナッツ類、ゴマ
・オメガ3
エゴマ油、アマニ油、青魚(アジ、イワシ、サバ、まぐろ、サーモンなど)に多く含まれています。
・ビタミンD
心や神経のバランスを整える、セロトニンを調節する働きがあります。サーモン、まぐろ、サバ、キノコ類に多く含まれています。
自律神経を整える方法5 適度な運動
適度な運動は、ストレスを解消し、自律神経のバランスを整える効果があります。ウォーキングやヨガなどの運動は、副交感神経を活性化させ、リラックス効果を高めます。
自律神経を整える運動としては、スイミング、太極拳、ストレッチがおすすめです。
スイミングは水の浮力が体をリラックスさせる効果があります。太極拳やストレッチのような呼吸がゆったりした運動は、副交感神経が優位になります。
逆によくないのは、筋トレ、速めのランニング、ダッシュなどです。激しい運動は交感神経が優位になってしまうためです。
自律神経を整える方法6 質の良い睡眠
質の良い睡眠を確保することは、自律神経を整えるために非常に重要です。寝る前にスマートフォンやパソコンを避け、リラックスした環境で眠ることが、安眠につながります。
先生が実践している、自律神経を整えるセルフケア
私の場合、クリニックが終ったら、5kmランニングをしています。その後、銭湯で湯船につかって体の芯から温まる、「サウナ10分+水風呂1分のセット」を3回繰り返しています。
また、常に腹巻きをしてお腹を冷やさないようにしています。
運動をすることでストレス発散と、体を適度に疲れさせることにより良く眠れるようになります。お風呂で体の芯から温まることも安眠に繋がり、サウナと水風呂の繰り返しは自律神経のバランスを整えてくれます。
夕食は、味噌汁、もずく、納豆、サーモンとまぐろの刺身を食べながら、晩酌をします。
味噌、納豆の大豆には、自律神経のバランスを整えるGABAが多いです。サーモンやまぐろのEPAには抗炎症作用があり、脳の炎症を抑えたり、自律神経のバランスを整えたりする働きがあります。
また、まぐろに多く含まれるビタミンB6はGABAの合成を助けてくれます。サーモンやまぐろには、ビタミンDが多く、ビタミンDには自律神経のバランスを整える働きもありますね。
あとは寝る前のストレッチで、開脚などの股関節のストレッチ、肩をゆっくりぐるぐる回したりする肩甲骨のストレッチをしています。毎日、爆睡です!
子供の頃から言われている規則正しい生活、好き嫌いをしない 早寝早起き…やってれば問題無さそうですね。
寝ても寝ても疲れがとれないという患者さんとの会話で見つけた記事です。
「寝ても疲れが取れない」のは、病気のサインかも? 慢性疲労に潜む5つの疾患を医師が解説
「しっかり寝たのに朝から体が重い」「週末休んでも疲れが抜けない」……慢性的な疲労感は、病気のサインかもしれません。甲状腺機能低下症、軽度うつ、糖尿病など、見逃しやすい疾患とセルフチェック法、早期対処の重要性を、分かりやすく解説します。
「たっぷり寝たのに朝から体が重い」「週末に休んでも回復しない」──そんな“慢性的な疲れ”を感じていませんか?
パーソナルドクターとしてビジネスパーソンの健康管理に携わる中で、「疲れが取れない」というのは非常に多く寄せられる相談のひとつです。原因は生活習慣だけとは限らず、見逃されがちな“隠れた病気”のサインのこともあります。
慢性疲労の裏に潜む疾患とその見分け方、そして早期対処のポイントを医師の視点で解説します。見逃されやすい症状を知り、重症化前に気付くヒントにしてください。
慢性疲労に潜む“5つの病気”の特徴は? 今すぐできるセルフチェックのポイント
疲れが取れない状態が数週間以上続いている場合、すぐに対処すべき疾患が隠れている可能性もあります。今すぐセルフチェックで、当てはまるものがないかを見てみましょう。
1. 甲状腺機能低下症
代謝をコントロールする甲状腺ホルモンが不足することで、全身の機能が低下します。だるさ、むくみ、寒がり、便秘、無気力などがじわじわ現れるのが特徴です。顔やまぶたのむくみ、声のかすれにも注意してください
■セルフチェックのポイント
・以前より寒がりになった
・朝起きても顔やまぶたがむくんでいる
・最近、便秘がち
・声がかすれたり低くなったように感じる
2. 鉄欠乏性貧血
特に月経のある女性に多く、鉄分が不足することで血液の酸素運搬能力が低下します。集中力低下、息切れ、動悸、爪が反る「スプーン爪」も典型的なサインです。
■セルフチェックのポイント
・立ちくらみや息切れがある
・階段で息切れしやすくなった
・爪が薄く割れやすい
・顔色が悪いと言われる
3. 睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に一時的に呼吸が止まり、熟睡できなくなる病気です。日中の強い眠気や集中力低下、朝の頭痛、いびきなどのサインを伴います。肥満体型や首周りに脂肪がつきやすい人は特に注意が必要です。
■セルフチェックのポイント
・日中、強い眠気に襲われる
・起床時に頭痛がある
・「いびきが大きい」「呼吸が止まっている」と言われたことがある
・肥満傾向または首周りが太い
4. 軽度うつ・適応障害
「疲れが取れない」と同時に「気分が落ち込む」「やる気が出ない」といった心の症状が出てきたら、心の病気の可能性があります。責任感が強い人ほど“疲労感”として現れるケースがあるので注意が必要です。
■セルフチェックのポイント
・最近やる気が出ず、仕事や家事が手につかない
・朝が特につらく、布団から出られない
・食欲が急に増えた/減った
・人と話すのがつらい
5. 糖尿病(初期)
血糖値の乱れにより、だるさや口渇、頻尿などの症状が出ます。進行がゆるやかに進行するため、見逃されやすいのが特徴です。健康診断では、血糖値やHbA1cを確認します。
■セルフチェックのポイント
・甘いものを食べると異常に眠くなる
・喉がよく渇く
・夜中に何度もトイレに行く
「年齢のせい」「忙しいだけ」で見逃してはいけない、病気早期発見のチャンス
自覚症状があっても、検査結果に異常がなければ「問題なし」とされることも少なくありません。疲労が2週間以上続く場合は、「気のせい」と放置せず、医療機関に相談することが予防医療の第一歩。
特に次のような症状が2週間以上続く場合は、受診を検討してください。数値だけではなく、“自分の感覚”を大切にすることが重要です。
・朝起きても疲れが抜けない
・原因不明のだるさや眠気が続く
・気分の落ち込みや集中力の低下がある
・生活習慣を改善してもよくならない
特に30~40代は無理がきく年代のため、責任あるポジションにありながら、健康に無頓着な人が少なくありません。「疲れて当然」と考え、不調に慣れて無自覚になってしまいます。
「休んでも回復しない」「最近すぐに疲れる」といった変化は、体が静かに発するSOSの可能性があります。「疲れて当然」という思い込みは、病気の発見を遅らせてしまうこともあるため、注意が必要です。
「疲れ=病気かも」と思えるかは重要! 「戦略的予防」という考え方
疲労は病気の“結果”ではなく“兆候”である場合もあります。特に、「原因不明の不調」や「曖昧な違和感」こそが、先手を打つべきサインです。予兆の段階で気付き、適切に対処することは、「戦略的予防」と考えましょう。
戦略的予防とは、定期的な検査を受けるだけでなく、日々の体調変化を戦略的に把握し、リスクを先読みして対応することです。自分自身の体をマネジメントすることは、非常に重要です。
病気を治すのではなく、“病気にならない体”をつくる。そのためには、はっきりとした自覚のない段階から、小さな体の変化を見逃さない観察力が必要です。
「疲れは年齢や多忙のせい」と片付けず、体が教えてくれているメッセージとして向き合うことが、健康寿命を伸ばし、将来の医療コストやパフォーマンス低下を大きく減らすことに繋がります。
東洋医学には未病という言葉があります。 病気になる前に治療できるのは東洋医学、鍼灸治療です。
毎日のように熱中症警戒アラームが出されています。熱中症の怖さの記事を見つけました。
熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」って本当? 後遺症・死に至ることも…知っておきたい「熱中症」の真実
記録的な大雨のあとは、また猛暑が戻ってきました。
職場での熱中症対策が義務化されるなど、「熱中症」に対する意識や危機感も高まっていますが、改めて、熱中症とはどういったものなのか?
Q.熱中症とはどんな状態を指すのか、改めて教えてください。
「熱中症は、高温環境で体温調整機能が破綻し、体温が異常上昇することで起きる障害の総称です。以前は症状増悪とともに、熱失神→熱痙攣→熱疲労→熱射病という分類がされていましたが、2015年からはI〜III度に分類されています。」
Q.具体的にはどんな症状が出るでしょうか?
「I度熱中症(軽症)は、めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量発汗などが生じますが、涼しい場所でしっかり水分摂取をすれば回復します。
II度熱中症(中等症)は、頭痛、嘔吐、倦怠感などが生じ、医療機関を受診し、点滴治療が望ましいです。
III度熱中症(重症)は、意識障害、けいれん、臓器障害などを生じ、救急搬送及び、積極的冷却を含めた集中治療や全身管理が必要となります。」
Q.最近、SNSなどで熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」と話題になっています。本当でしょうか?
「はい。脳はたんぱく質で構成されているため、卵と同様に熱で変性してしまいます。具体的には、中枢温が41℃を越えるとたんぱく変性が起こりだし、神経細胞機能が低下します。42℃を越えると不可逆的な変性を生じるため、命に関わります。また、生存しても後遺症のリスクが高いです。
42℃が30分続くと熱変性が顕著となりますが、乳幼児と高齢者はもっと短時間で重症化します。」
Q.改めて、熱中症が疑われる場合、どのように対処すればよいでしょうか?
「熱中症を疑ったら、早い段階で冷所で休み、しっかりと水分摂取をすることが重要です。
特に乳幼児と高齢者は注意が必要で、熱中症の症状が出てからでは処置が遅い場合がありますので、早め早めの休息と水分摂取を行いましょう。」
自分は大丈夫と思わずに積極的に予防していきましょう。
鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。