順風堂 鍼灸講座15 柔道整復術とは?
柔道整復術とは?
「接骨院」「整骨院」で受けることが出来る治療法です。柔道整復術を行うには、国家資格である柔道整復師の免許が必要です。柔術を活用した治療法で、「ほねつぎ」「接骨」「柔整」などと呼ばれ日本独特の技術であり、外傷(ねんざ、打撲、脱臼、骨折、挫傷)に対してのみ施術できます。
下記の場合には、健康保険が適用されます。
・医師の同意がある骨折、脱臼の施術
・応急処置で行う骨折、脱臼の施術
・外部からの要因による、捻挫、打撲、挫傷
(例:スキーでの捻挫、自転車での転倒打撲、タンス移動による腰の痛み等)
ちなみに、下記は健康保険では治療できません。
・医師の同意がない骨折、脱臼の施術
・日常生活からくる疲労・肩こり、腰痛・体調不良等
・病気(神経痛・リウマチ・五十肩・関節炎・ヘルニア等)からくる痛みや凝り
・原因不明の違和感や痛み、以前に負傷し治った箇所が自然に痛み出したもの、交通事故の後遺症
・スポーツによる筋肉疲労や筋肉痛など
・外科や整形外科で治療を受けながら、柔道整復師に同じ痛みの場所の施術を受けること
健康保険が適用される場合は、自己負担は1~3割(健康保険証に記載の割合)で、施術部位の数にもよりますが、施術時間は30分前後で、何百円レベルで受診できます。
※「接骨院」「整骨院」については、別項目でまとめますので、「柔道整復術」ではこの位にしておきます。
現在資格取得の為には、高校を卒業後、厚生労働省の許可した専門の養成所(3年間以上の修学)か文部科学省の許可した4年制の大学で解剖、生理学、運動、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎科目と柔道整復理論、柔道整復実技、関係法規、外科学、リハビリテーション学などの臨床系の専門科目を履修します。
その後国家試験を受け、合格すると厚生労働大臣から免許の交付を受け、柔道整復師となります。
間違われやすい資格
・柔道整復師(国家資格)
・整体師(民間資格)
・カイロプラクティック師・カイロプラクター(民間資格)
・あん摩・マッサージ・指圧師(国家資格)→「あん摩マッサージ指圧師」で区切りは必要ありません