順風堂 鍼灸講座6 鍼灸はクセになる?どんな症状に効果がある?
鍼灸はクセになる?
体調が良くなれば自然と体が治療から離れていきます。
体の疲れや痛みなどを感じたときは、体自身が治療を要求しますが、体が正常な状態の時は鍼灸治療を受けようと要求はしません。
鍼灸治療は体のバランスを整える治療法で、自分自身の脳内から痛みを止めるホルモンや、体の免疫を高める物質を出す働きかけをするだけです。
体が良くなれば、体内から余分な物質は出ません。これは、体には身体の体内環境を保とうとする作用(恒常性維持)が働く為です。
したがって、クセになると言う事は無く、体が治療を受けたい気持ちの時は、まだ正常な体になっていないのだと思われます。
加えて楽になるともっともっと楽になりたいという欲求が働きます。楽な方が良いですからね。
どんな症状に効果がある?
皆さんご存知の通り「肩こりや腰痛」などが有名ですが、「鍼灸が適応する主な症状」としては、神経痛、神経麻痺、自律神経失調症、耳鳴り、めまい、鼻水、鼻づまり、花粉症、かゆみ目、めばちこ、歯痛、風邪をよくひく、血圧が高い、食欲がない、便秘や下痢、生理不順、更年期障害、足腰の冷え、尿が出にくい、膝が痛む、夜泣き、かんむし、夜尿症、体がだるい、疲れやすいなどがあり、幅広い症状に効果を発揮します。これはWHOにも鍼灸治療の効果のある病気、症状として認められているんです。意外と思うかもしれませんが日本やり世界のほうが鍼灸治療を認めているのです。また、最近では西洋医学の観点からも東洋医学の根拠を求める研究が世界的に進められており、鍼灸治療が普及している米国の医療政府・医学研究の元締めである米国立衛生研究所(NIH)の専門委員会が出した声明では、「手術や科学医療法(薬物投与)後に起こる吐き気・嘔吐それに抜歯後の歯痛」に、鍼灸治療の効果をはっきりと認めています。
さらに薬物中毒(薬物依存症)・脳卒中の後遺症・頭痛・月経痛・テニス肘・筋肉痛・関節炎・腰痛・手根管症候群・喘息などにも補助的ないしは代替的治療としても鍼灸治療が有効であると示しています。








