院長ブログ

ズバリ「お風呂に入る人ほど健康寿命が長い」!?温泉療法専門医解説<脳卒中・心筋梗塞・認知症のリスクを減らす世界一簡単な健康法>

カテゴリー:院長スケジュール2025年11月10日(月)

最近、お風呂が凄いという話を患者さんとしているんです。そんな時に見つけた記事です。

ズバリ「お風呂に入る人ほど健康寿命が長い」!?温泉療法専門医解説<脳卒中・心筋梗塞・認知症のリスクを減らす世界一簡単な健康法>

入浴は簡単な健康習慣
日本人の生活と切り離せないお風呂。「湯船につかるのは、世界一簡単な健康法」と話すのが、これまで7万人を超える入浴習慣を医学的に調査してきた「入浴のスペシャリスト」温泉療法専門医の先生です。
先生曰く、知っていそうで意外と知らない「正しい入浴方法」があるそうで…。今回は『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』より、一部を抜粋して紹介します。

◆お風呂に入る人ほど健康寿命が長い
「先生、血圧が170あるのですが、お風呂に入ってもよいですか?」

25年ほど前、宮城県で地域医療に携わっていた私の元に、こんな電話がかかってきました。電話は、高齢の患者さんの入浴介助を行っていた看護職員からでした。

血圧が170mmHgということは、基準値の140mmHgを大きく上回っているので、入浴はしないでください、そのときはそう伝えて私は電話を切りました。

でも、もし血圧が140mmHgだったら安全なのか?

150mmHgだったら?

いったい、血圧がいくつまでなら、お風呂に安全に入れるのか?

教科書の中を探しても答えがなく、文献や論文も調べましたが明確な答えを得ることができませんでした。

その後も、血圧だけでなく、「かぜを引いているのですが、お風呂に入っていいですか?」というように、「体調と入浴」についての問い合わせがたびたびありました。これはきちんと研究して、根拠に基づいた判断ができるようにするべきだ─。
こうして、私はこれまで医学研究の対象にされていなかった入浴を、本格的に研究することにしたのです。

◆入浴の健康効果
それから約25年、7万人以上の入浴を医学的に調査して明らかになったのは、入浴は私たちの健康に、想像以上にすばらしい効果をもたらしているということです。

一例を挙げましょう。
3年後の新規要介護リスク…29%減

全国の65歳以上の自立高齢者1万3786人を3年間追跡した調査で、冬に週に7回以上湯船に浸かっていた人は、週2回以下の人と比べて、新たに要介護認定を受けるリスクが29%も低いことがわかりました。

9年後の認知症リスク…26%減

65歳以上で要介護認定を受けていない、約7500人を9年間追跡調査したところ、夏に毎日湯船に浸かる習慣がある人は、そうでない人に比べて、9年後の認知症リスクが26%も低いという結果になりました。

脳卒中のリスク…26%減
心筋梗塞のリスク…35%減
糖尿病のコントロール…1.43倍良好になる

ほかにも、こうしたデータが得られています。

日本は、世界が認める長寿大国です。一方、元気で自立して暮らせる期間(健康寿命)と、亡くなるまでの期間(平均寿命)の差が大きいことが課題でもあります。

◆入浴で「健康寿命」は延ばせるのか?
令和4年(2022年)の厚生労働省のデータによると、男性の平均寿命81.05歳に対し、健康寿命は72.57歳、その差は8.48年。女性の平均寿命87.09歳に対し、健康寿命は75.45歳で、その差は11.64年。

日本人の多くが人生の終盤10年前後を、介護や医療的支援を受けながら過ごしているということです。
先ほど挙げた、入浴のデータをもう一度ご覧ください。要介護や認知症などは、どれも健康寿命を縮める要因です。

つまり、入浴で健康寿命を縮めるリスクを減らせる=入浴で健康寿命は延ばせる、ということです。
ちなみに、冒頭でお話しした「血圧がいくつまでなら、お風呂に安全に入れるか?」の答えも得ることができました。

血圧が高い時は入浴をしない

◆「高血圧」の人は丹念なかけ湯とぬるめのお湯で

若き日の私を、入浴の医学的研究へと駆り立てたのが、「血圧がいくつまでなら安全に入浴できるのか?」という問いでした。

その後、調査を重ねたどり着いた答えは、最高血圧が160mmHg以上、あるいは最低血圧が100mmHg以上の場合は入浴をしないということです。

血圧が正常な人と比較して、入浴前の最高血圧が160mmHg以上の人は3.63倍、最低血圧が100mmHg以上の人は14.71倍、入浴事故のリスクが高まることがわかっています。

これは、全国の2330か所の訪問入浴をしている事業者に調査を行い、596件の入浴事故例と1511件の問題なく入浴を終えた事例を統計学的に比較解析した結果から得られました。

急激な血圧の変動は、脳卒中や心筋梗塞といった循環器系のトラブルの引き金になります。特に高血圧の方は、入浴時の温度差や、熱いお湯で交感神経が強く刺激されることで血圧が急上昇しやすく、事故のリスクが高まってしまいます。

こう話すと、入浴が怖くなってしまうかもしれません。実際に、高血圧の治療をしている方からは、入浴への不安の声を聞くこともあります。

しかし、正しく入浴すれば怖がる必要はありません。むしろ、高血圧を改善することが可能なのです。

毎日の入浴で健康が左右されるというのは入浴方法など見直す必要がありますよね。

コメントを残す

鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。