院長ブログ

熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」って本当?

カテゴリー:院長スケジュール2025年08月22日(金)

毎日のように熱中症警戒アラームが出されています。熱中症の怖さの記事を見つけました。

熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」って本当? 後遺症・死に至ることも…知っておきたい「熱中症」の真実

記録的な大雨のあとは、また猛暑が戻ってきました。
職場での熱中症対策が義務化されるなど、「熱中症」に対する意識や危機感も高まっていますが、改めて、熱中症とはどういったものなのか?

Q.熱中症とはどんな状態を指すのか、改めて教えてください。

「熱中症は、高温環境で体温調整機能が破綻し、体温が異常上昇することで起きる障害の総称です。以前は症状増悪とともに、熱失神→熱痙攣→熱疲労→熱射病という分類がされていましたが、2015年からはI〜III度に分類されています。」

Q.具体的にはどんな症状が出るでしょうか?

「I度熱中症(軽症)は、めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量発汗などが生じますが、涼しい場所でしっかり水分摂取をすれば回復します。

II度熱中症(中等症)は、頭痛、嘔吐、倦怠感などが生じ、医療機関を受診し、点滴治療が望ましいです。

III度熱中症(重症)は、意識障害、けいれん、臓器障害などを生じ、救急搬送及び、積極的冷却を含めた集中治療や全身管理が必要となります。」

Q.最近、SNSなどで熱中症になると「脳がゆで卵状態になる」と話題になっています。本当でしょうか?

「はい。脳はたんぱく質で構成されているため、卵と同様に熱で変性してしまいます。具体的には、中枢温が41℃を越えるとたんぱく変性が起こりだし、神経細胞機能が低下します。42℃を越えると不可逆的な変性を生じるため、命に関わります。また、生存しても後遺症のリスクが高いです。

42℃が30分続くと熱変性が顕著となりますが、乳幼児と高齢者はもっと短時間で重症化します。」

Q.改めて、熱中症が疑われる場合、どのように対処すればよいでしょうか?

「熱中症を疑ったら、早い段階で冷所で休み、しっかりと水分摂取をすることが重要です。

特に乳幼児と高齢者は注意が必要で、熱中症の症状が出てからでは処置が遅い場合がありますので、早め早めの休息と水分摂取を行いましょう。」

自分は大丈夫と思わずに積極的に予防していきましょう。

コメントを残す

鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。