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【薬剤師が伝授】夏に備える!経口補水液「OS-1」の飲み方のコツと注意ポイント〜脱水を伴う熱中症〜

カテゴリー:院長スケジュール2025年06月18日(水)

一気に暑くなりました。熱中症アラートが出されている時に見つけた記事です。

【薬剤師が伝授】夏に備える!経口補水液「OS-1」の飲み方のコツと注意ポイント〜脱水を伴う熱中症〜

脱水を伴う熱中症やかぜや胃腸炎による脱水時の水分補給などに経口補水液OS-1を飲んでいる方もいらっしゃるでしょう。OS-1を正しく理解して、上手に活用できればコスパがよく、セルフケアに役立つ商品だと筆者は考えています。今回は知って得するOS-1の話をします。

経口補水液のOS-1ってなに?
OS-1は軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適した病者用食品です。OS-1の水・電解質補給効果は、発熱・下痢・嘔吐などを原因とした脱水症になった高齢者、成人、小児等でその有用性が示唆されています。ただし、普段の水分補給として飲用するものではありません。

ポイントは、うすめてはダメ!
OS-1は、水と電解質の吸収を速めるために、ナトリウムイオンや糖分がとっておきのバランスで含まれています。だからこそ水や氷で薄めてしまうと、バランスがくずれて吸収が悪くなってしまうので、薄めないように注意しましょう。

スポーツドリンクとのちがいは?
OS-1のとっておきのバランスとは、ナトリウムイオンなどの電解質濃度が高く、糖濃度が低いことです。そのため、味は甘さ控えめで、塩味が強めになります。『味が苦手』という方は、ゼリータイプは塩味を感じにくくオススメですし、OS-1アップル風味も飲みやすい味になっています。スポーツドリンクは、OS-1より電解質濃度が低めで、糖濃度が高めです。だからこそ味は、おいしく飲めますが、水と電解質の吸収の面ではOS-1に劣るでしょう。ただし、通常の運動時の水分補給はスポーツドリンクで十分です。

OS-1のオススメの飲み方は?
じっくりじっくり飲むパターンとゴクゴクと無理ない速さで飲むパターンがあります。風邪による発熱や下痢、嘔吐などで飲む場合や高齢者の食事・水分摂取不足で飲む場合などは、点滴をイメージしてじっくりじっくりと飲むとよいでしょう。一方、暑い日に長く外にいたりしたなど脱水を伴う熱中症かも?と思ったときには、無理のない速さでゴクゴクと飲むようにしましょう。飲む量は、目安量をしっかりと守りましょう。

こんな人は要注意
OS-1は、電解質濃度(ナトリウムやカリウムなど)が高いため、塩分を控えている高血圧の方や透析療法を受けている方などは、OS-1をむやみに毎日飲んだりしないように注意しましょう。飲んではダメというわけではありませんので、医師や薬剤師などに相談するようにしてください。

終わりに
OS-1は、上手に活用することで、セルフケアに非常によく役立ちます。ただし、勘違いしてほしくないのは、OS-1は、マイナスの体調を0に戻していくものであり、たくさん飲めばより健康になるというわけではありません。体調がよく1日3回食事がしっかりとれていれば、水分補給は、水やお茶で十分でしょう。

体が思っている以上にバテています。水分を吸収しやすい経口補水液をうまく使って暑い夏を乗り切りましょう。

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