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「黄砂」で心筋梗塞や脳梗塞を起こす? 飛ぶ日には救急搬送される人が増える傾向…花粉症を「悪化」させる恐れも

カテゴリー:院長スケジュール2025年05月14日(水)

凄い車が汚れる… 息苦しい…という患者さんとの会話で見つけた記事です。

「黄砂」で心筋梗塞や脳梗塞を起こす? 飛ぶ日には救急搬送される人が増える傾向…花粉症を「悪化」させる恐れも

例年2~5月になると、中国大陸から「黄砂」が日本に飛んできます。砂漠から巻き上げられた土壌や鉱物の粒子で、時には空がかすんでしまう状態になり、健康にも悪影響を及ぼすといいます。黄砂について健康への影響や対策について聞きました。

アレルギーの人 どんな症状出るの?
――環境省の調査では、黄砂は西日本だけでなく東京や仙台、札幌などでも観測されていました。
以前は黄砂が観測されなかった関東や東北、北海道、沖縄でも、確認されるようになっています。今年3月25日前後に東京へ飛来した黄砂は、広範囲に高濃度であったのが特徴でした。地球温暖化によって、今後、黄砂が多く観測されることが予想されています。
ただ、飛んでくる量は異なり、地域によって濃度の差もあります。西日本では、低空がかすむほどの高濃度になることもよくあります。雨が降って途中で落ち、日本列島まで到達しない年もあります。

――健康への影響はあるのでしょうか。
アレルギー症状を引き起こしたり、呼吸器や循環器に影響を及ぼしたりする恐れがあります。
アレルギーについては、目のかゆみや、鼻水、くしゃみ、皮膚の赤みなどが報告されていて、黄砂の濃度が高いほど発症する人が多くなります。

――アレルギーを持っている人は要注意ですね。
皮膚のアレルギーの場合は、目に見えないようなわずかな濃度でも、(1)発疹が出る(2)赤くなる(3)肌がかゆくなる――といった症状が出ます。金属アレルギーを持っている人が出やすいことは分かっていますが、これまでアレルギーがなかった人も発症する恐れがあります。
花粉症の人は、黄砂によってくしゃみや鼻水といった症状が悪化するという報告もあります。その背景に、黄砂や大気汚染物質の粒子が、炎症を誘導して、花粉症を悪化させる可能性が示されています。

――どのような物質にアレルギー反応が出るのか、調べることはできますか。
黄砂には、ニッケルや鉛、カドミウムといった重金属のほか、細菌やバクテリアなどさまざまな物質が含まれていて、成分ごとに検査をしないと特定するのは難しいと思います。
花粉症の検査で陰性なのに症状が出て、その日に黄砂が飛んでいれば、黄砂がアレルギー症状を引き起こしていると診断するのが一般的です。その場合、目のかゆみや鼻の症状などを抑える対症療法が行われています。

ぜんそくやCOPDの患者は要注意

――呼吸器への影響について教えてください。
黄砂がひどいときは、ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんの症状が悪化し、医療機関への受診や、救急搬送が増加することが確認されています。特に子どもや高齢者に多く、ぜんそくによる入院も増えています。呼吸器の疾患を持っていない人でも、せきや喉の痛みが出ることが報告されています。

――原因は何でしょうか。
黄砂の細かい粒子が鼻や口から入り、鼻や喉の粘膜や肺の奥に到達し、そこで炎症を引き起こしています。
日本に飛んでくる黄砂の粒子は2~4マイクロメートルのものが多いです。これは患部に届いて効果が発揮されやすいよう設計されたぜんそくの吸入薬と同じサイズです。

――循環器には、どう影響するのですか。
日本に限らず海外でも、黄砂が飛ぶ日には心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞による救急搬送や入院が多くなっていることが多数、示唆されています。特に高齢者や、糖尿病、慢性腎臓病などの既往歴がある人はリスクが高いとされています。
どの成分がどのように影響しているかは明確には分かっていません。ただ、もともと心筋梗塞や脳梗塞になりやすい人が、黄砂を吸い込むことによって体に何らかの負荷がかかり、入院や救急搬送といった深刻な状況になっているのではないかと推察されています。
日焼け止めクリームも活用

――黄砂に対して、どのような対策を取ればよいですか。
黄砂が舞っているときは、屋外での激しい運動は避けましょう。呼吸回数や呼吸量が増えるため、黄砂を吸い込む量が増えてしまいます。
マスクの着用も有効です。一般的な不織布マスクでは顔との隙間からほぼ100%の粒子が入り込んでしまいますが、鼻に合わせてワイヤーを曲げることで、吸い込む粒子を半分ほどに減らせます。さらに症状がひどい場合は、顔と密着させて着用できる「N95」マスクを使うと、黄砂や黄砂とともに飛んでくる粒子を吸い込まないようにできる可能性が高まります。
黄砂が皮膚に触れることを防ぐために、長袖を着たり、日焼け止めクリームなどを塗ったりして、粒子が肌に当たらないようにすることもいいでしょう。

気象庁のホームページでは、3日先までの黄砂の広がりを予測しています。こうしたデータを活用しながら、窓の開閉は最小限にする、洗濯物や布団を外に干すのは避ける、空気清浄機を使うなどの対策をすることで、健康への影響を抑えられる可能性があります。

年々、新しい病気や症状が発表されています。
黄砂の被害は中国では昔からあったもので昔の文献を読むと黄砂の影響だろうな~と考えられるものも多いです。鍼灸治療や漢方薬など自然の猛威にこそ力を発揮することがあります。東洋医学を取り入れた予防、治療も加えていくと良いですね。

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