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【精神科医が教える】怒りやモヤモヤを表に出せず、ため込んでしまいがちな人。その肩コリ、頭痛が危険なサインかもしれない訳

カテゴリー:院長スケジュール2021年09月24日(金)

コロナ禍のストレスは相当なものです。職場も家庭もストレスだらけの患者さんと話していた時に見つけた記事です。

【精神科医が教える】怒りやモヤモヤを表に出せず、ため込んでしまいがちな人。その肩コリ、頭痛が危険なサインかもしれない訳

職場や家庭、SNSなどで、その場の感情に任せて相手に怒りをぶつけてしまい、後悔したことはありませんか。発端はささいなことだったのに、ぶつけてしまった怒りが人間関係を傷つけ、その後、取り返しのつかない大事に発展することも少なくありません。
そんな失敗をしないために必要な、怒りをうまくコントロールして日々を平和に穏やかに過ごすコツを教えてくれるのは、精神科医の先生です。
● 「抑圧・うつ傾向の強いタイプ」の怒りの特徴とは?
精神医学的に分析した怒りに関する典型的な6つのタイプそれぞれについて、自分がどのタイプかが簡単にわかるチェックテストとともに、「どんな時に怒りがわきやすいかの特徴と傾向」「怒りのコントロール法と発散法」「相手がそのタイプだった場合の対処法」を解説しています。

ここではその6つのタイプの中から特に「抑圧・うつ傾向の強いタイプ」について、その典型的な特徴と怒りのコントロール法について説明します。

このタイプの特徴をひと言で表すなら、「ストレスをため込みやすいタイプ」というのが、もっとも的を射ているのではないでしょうか。

このタイプの人は、感情をあまり外に表さず、内にため込む傾向が強いのです。日々の仕事がつらくても、顔に出したり不満を言ったりせずに、内にため込む。職場や家庭、友人との人間関係でストレスを感じていても、相手や周りに気をつかい、波風を立てずに笑って受け流し、嫌な感情は自分の内にため込んでしまうのです。

もちろん、怒りの感情も表に出さず、内にため込みます。

周りの人は当人が怒っていることに気づかないこともめずらしくありません。なかには、周りがまったく気づかないうちに、日々じわじわと怒りを蓄積させているケースもあります。しかも、このタイプの人は、「根に持つ」ようなかたちで、長期間にわたって怒りを少しずつふくらませていることが少なくありません。
「1年前、わたしが助けを求めたのに全然助けてくれなかった……」
「あのとき、あの人は自分でやるべき仕事をわたしに押しつけた……」
「わたしが恥をかいたとき、あの人は冷たい目を向けて笑っていた……」
といったように、小さい恨みつらみをじわじわとため込んでいるわけです。

もうひとつ、このタイプの大きな特徴は、自罰傾向が強い点です。
仕事で失敗したり、人間関係でトラブルが発生したり、何かうまくいかないことがあると、そのたびに自分を責めてしまうのです。
すでに終わった出来事に対して、「ああすればよかった」「こうすればよかった」「なんて自分はダメなんだろう」といったように自分の行動を後悔したり否定したりすることもしばしば。しかも、そうした数々の後悔を、かなり過去にさかのぼってため込んでいる傾向があります。
このように、ストレスや不平不満、恨み、後悔、自責の念など、もやもやとした気持ちを処理しきれないまま長く抱え込んでいるのは、精神衛生上よくありません。こうしたもやもやとしたストレスをパンクしそうなほどにふくらませてしまうと、いずれ心や体が悲鳴を上げることになります。そのため、このタイプの人は心身の不調を訴えることがたいへん多いのです。

なかでも多いのは、うつ病です。
最初のうちは不眠、頭痛、肩こり、めまいなどの体調不良に悩まされ、やたらに気が重く落ち込むようになり、そのうちに不定愁訴がひどくなって、やがて会社にも行けなくなる……それで病院で診てもらったらうつ病と診断された、といった流れをたどるケースが目立ちます。

このように「抑圧・うつ傾向の強いタイプ」の人は、ストレスや不平不満、怒りなどを抱え込んで、心と体をボロボロに疲弊させていってしまうことが多いのです。
しかも、周りの人に相談をしたり助けを求めたりするのがヘタで、自分ひとりで問題を背負い込んでしまう傾向があります。周りが気づかないまま、自分の状況を悪化させていってしまうこともめずらしくありません。
このタイプは、昔から日本人に多いと言われています。まじめで責任感が強い人、感情をあまり表に出さない人、仕事を抱え込みがちな人、他人からの頼まれ事を断るのがヘタな人は、十分に注意をしたほうがいいでしょう。

● 怒りや不満をため込まないために
まず、このタイプの人には、もっと怒って自分を主張していくことをおすすめします。
仕事を押しつけられそうになったらちゃんと断ったほうがいいし、誰かにからかわれたり、嫌なことを言われたりしたら、ちゃんと言い返したほうがいい。
もちろん、相手があまりに無理な要求をしてくるようなときは、争うことを恐れずにちゃんと怒ったほうがいいでしょう。そうでないと、相手の都合のいいようにこき使われてしまいかねません。怒りをため込むことで、いずれは心身の不調をきたす一因となるのです。
このタイプはお人好しが多く、会社や上司などの要求を従順に聞いてしまいがちなので、ヘタをしたらボロボロにすり切れるまでこき使われてしまう危険性があります。良識ある企業ならまだしも、人使いの荒いブラック企業のようなところで働いていたら、心身が不調に陥るのも時間の問題ではないでしょうか。

同じようなことが、家庭や友人関係でも起こりえます。
そのような事態に陥らないためにも、自己防衛手段として、「断る」「怒る」「自己主張する」などのコミュニケーションスキルを意識して身につけておくべきなのです。
もし必要であれば、アサーション(よりよい人間関係を結ぶための自己主張)を学ぶのもいいと思います。アサーション・トレーニングに関しては、ネットや書籍で多くの情報が得られますし、気軽に受講できる講座なども増えています。積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
また、もうひとつこのタイプの人に欠かせないのが、ストレスをため込まないための工夫です。仕事にしても怒りや不平不満にしても、次から次へとため込んでしまうから、やがて手に負えないほどにふくらんでパンクしてしまうわけです。
だから、こうしたストレスはため込むことなく、小まめに解消していくべきなのです。そして、「自分はこれを行えばもやもやした気分が晴れる」というストレス解消法を、ひとつかふたつは持つようにしておきましょう。
どんな解消法を選ぶかは自分の好みで構いません。カラオケで熱唱して発散するのもいいし、スポーツで汗をかいてうつうつとした気分をスッキリさせるのもいいでしょう。
また、このタイプの人には、認知療法によって考え方のクセを変えていくのも有効です。

認知療法は、自分の思考パターンの歪みに気づき、そのクセを修正していくことで、自分の考え方や行動がよい結果につながるように変えていくメソッド。じつは、このメソッドはうつ病治療にもよく用いられていて、後悔や自己否定を重ねてうつ病になっていきやすいこのタイプにはたいへん有効なのです。
すなわち、「ストレスや怒りを抱え込みがちな考え方のクセ」や「自罰的で自己否定をしがちな考え方のクセ」などを修正して、余計なストレスをため込まないように考え方や行動をシフトチェンジしていくのです。

● 怒りの発散法は?
このタイプの人は、そもそも怒りを表に出せないため、発散する行為自体が難しいかもしれません。しかし、何も手を打たなければストレスはたまり続けます。すると、ある朝突然、動けなくなるなど、体の不調に見舞われ、いずれは休職や離職に追い込まれてしまうことも。体に不調をきたす前に悩みやグチを話せる人がいれば話す、あるいは医療機関を頼ることも選択すべきです。
このタイプの人は日頃からストレスをためないよう、とにかくしっかり休養し、きちんと睡眠をとることが重要です。また、うつ傾向が強いため、好きなものを食べて血糖値を上げることも対症療法として有効でしょう。

声に出して主張できないこのタイプの人におすすめの発散法は、大きな声を出すこと。ひとりカラオケやスポーツ観戦などの大声を出せる環境で自然と声を出せば、発散につながります。
また、ランニングや筋トレなどの適度な運動も、発散とともに心身の健康維持に有効です。
ただし、誰かと一緒にやるようなものはおすすめしません。誰にも気をつかわず、自分のペースでこなせることを、ストレス軽減法として取り入れましょう。

知らない間にたまってしまうのがストレスです。鍼灸治療は未病(未だ病にならざる病気)を治します。

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