院長ブログ

「コロナうつ」知らぬうちに心身疲弊 精神疾患の重症者、自殺未遂の緊急搬送が増加 福井の病院が語る現状

カテゴリー:院長スケジュール2022年05月14日(土)

何とも言えないニュースを見た時の患者さんとの会話で見つけた記事です。

「コロナうつ」知らぬうちに心身疲弊 精神疾患の重症者、自殺未遂の緊急搬送が増加 福井の病院が語る現状

新型コロナウイルス禍の長期化に伴う社会不安や景気低迷などにより、「コロナうつ」と呼ばれる心身の不調が福井県内でも目立っている。県内の精神科医は「悩みや不安を抱える人は早期に専門機関に相談してほしい」と呼び掛ける。
WHO(世界保健機関)によると、コロナ禍の中で、うつ症状や認知症、アルコール依存症などが世界的に増加している。県内でも感染が広がった2020年以降、不登校や自殺、ドメスティックバイオレンス(DV)が増加傾向にあり、外出自粛や休校、テレワークの急激な普及なども一因とみられている。

福井県立病院こころの医療センター(福井市)のセンター長は「オンライン授業やテレワークの長期化で、知らず知らずのうちに心身が疲弊している可能性がある」と指摘する。同センターでは21年度、精神疾患の重症者が例年に比べて5~10%ほど多くなり、自殺未遂で緊急搬送される人も増えているという。

デイサービスや訪問看護など地域で患者を支援する機能がコロナ禍で十分に機能しなくなり「現在も以前の状態に戻りきっていない」と説明。アルコール依存の傾向がある人の場合、自宅で過度の飲酒が常態化する懸念もあるとして「孤立しないような支援が重要」と強調する。
精神面の不調を訴える患者が1割ほど増加した。「経済的な問題に加え、行動制限による孤立や気晴らしができないことが深く影響している」と分析する。特に20~40代が目立つという。

大型連休明けに多い「五月病」にコロナ禍が追い打ちをかける可能性もあり、松原代表理事は「一人で思い詰めて心理的な視野狭窄(きょうさく)を起こさないことが重要。心に柔軟性が持てるよう明るく前向きに過ごし、時には休むことも大切」と呼び掛ける。

まずは近くの人でもSNSでも誰でもいいから相談、話をしてみましょう。

しんきゅう通信5月号

カテゴリー:院長スケジュール2022年05月02日(月)

しんきゅう通信 5月号 2022

GW突入

気温や気圧の変化が激しいです 体調管理には気を付けて

順風堂栄治療院は暦通りに診療しております

東洋医学における「肩凝り」の治療法は?まずは原因を探る【東洋医学を正しく知って不調改善】

カテゴリー:院長スケジュール2022年04月20日(水)

季節の変わり目によるものなのか?最近、酷い肩こりを訴える人が多いです。ネットの記事にも紹介されていました。たかが肩こりと侮るなかれ…です。

東洋医学における「肩凝り」の治療法は?まずは原因を探る【東洋医学を正しく知って不調改善】

【東洋医学を正しく知って不調改善】
多くの方が経験する肩凝り。東洋医学では肩凝りや腰痛、五十肩のようなものを総称して「痺証(ひしょう)」といいます。痺とは「つまって通じない」という意味があり、鍼灸で対応することが一般的です。

患者さんが肩凝りを主症状として訴えた時、これは西洋医学でも同じですが、まずはどんな原因で起こっているものかを探ります。大きく分けて2つのパターンがあります。1つは、「気・血・水」の通り道である「経絡」の通りが悪くなったパターン。2つ目は、栄養物質が不足しているパターンです。どちらに属するかで、対処法が異なります。

経絡の通りが悪くなっているパターンでは、肩凝りの痛みは比較的強い傾向があります。痛みが生じている場所の経絡の流れをうながすため、腕に鍼灸治療などを行います。一方、栄養物質が不足しているパターンでは、痛みは弱め。ただ、倦怠感などがあるのが特徴で、体を元気にする全身のツボに施術を行います。
もう一点、私たちが念頭に置いているのは「人によって肩という部位の範囲がまちまちである」ということ。
肩甲骨の内側までを肩と認識している人がいれば、肩甲骨の上側だけが肩、あるいは首の付け根までが肩と認識している人、さらに肩甲骨の外側から腕の付け根までの広範囲を肩と認識している人など、さまざまです。そのため東洋医学では、肩凝りを、首を中心とした頚肩部の痛みに限定しているものと、頚肩部のみならず、腕まで痛みを訴えるものの2つに分けています。そしてその痛みが頚肩部に集中している場合は、筋肉や関節に問題があると考えますが、もしも左肩にある場合は心臓疾患、右肩にあれば胆嚢や肝臓疾患の可能性があり、注意が必要です。
いずれにしても「肩や首が動かない」「しびれるなどの症状がある」「激しい痛みがある」といった3つに当てはまる場合は、筋肉や関節の問題ではなく、内臓の病気、それも重大病による痛みの可能性があります。東洋医学、西洋医学どちらでも構いませんので、病院で検査を受けることをお勧めします。

理想体重を30年維持する医師が誰にでも腸活をすすめる理由

カテゴリー:院長スケジュール2022年04月15日(金)

体重が…という患者さんが増えてます。僕も含めて…。

理想体重を30年維持する医師が誰にでも腸活をすすめる理由

世界最先端の革命的認知症治療に取り組む、認知症研究30年超の医学博士が、患者への指導はもちろん、自身が健康長寿をまっとうするために実際に取り組む食事法を紹介した健康レシピ本『認知症専門医が毎日食べている長寿サラダ』が完成した。
私たちはどうしたら、健康で長生きできるのでしょうか。
この連載では、30年以上体重をキープし、若々しいことでも有名な白澤氏が、食事を通して健康長寿を目指す方法をお伝えしていきます。

● 心身健康の基礎! 腸内環境をよくする食品と調理のコツ

免疫力を強化するには「腸」の健康も大切です。なぜなら、免疫細胞の約70%は、腸に存在しているから。腸が健康であれば、老廃物がとどまることなく体外に排出され、腸内細菌のバランスが善玉菌優位になって、免疫力アップにつながるのです。腸内環境を整えるためには、食物繊維が重要になります。毎日の食事で積極的に取り入れていきましょう。

食物繊維には水溶性、不溶性がありますが、それぞれに体に有効な働きがありますので、まんべんなくとることが大事。食物繊維は根菜類やきのこ、海藻などに豊富ですが、これらはLPSも豊富な食材です。

● 植物性発酵食品は日本人の腸と好相性

食物繊維のほか、発酵食品も腸内環境を整えます。発酵食品といえば、納豆やチーズ、ヨーグルトなどですが、日本人にはおなじみの漬けものやみそ、酢などもその仲間。植物性の発酵食品は、善玉菌=乳酸菌を多く含むうえ、日本人が古くから食べてきたもので日本人の腸と相性がよく、腸内でしっかりと働いてくれます。ドレッシングやサラダの具材、トッピングとして使えば、和食の献立にもなじみやすく、続けやすいのでおすすめです。善玉菌のえさとなるオリゴ糖も合わせてとるとよいでしょう。オリゴ糖は大豆、玉ねぎ、ごぼう、キャベツ、バナナなど、身近な食材にも多く含まれますので、上手に取り入れましょう。

腸が健康になると、免疫力がアップするだけでなく、肥満、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防、改善にも働きます。毎日のサラダで、病気知らずの健康な体を手に入れましょう。

● 腸内環境をよくする食品

アボカド
食物繊維のほか、強い抗酸化作用を持つビタミンEも豊富に含みます。アボカドの脂肪はDHAやEPAと同じ不飽和脂肪酸のα-リノレン酸で、コレステロール値や中性脂肪値を低下させる働きを持ちます。

ごぼう
食物繊維を多く含む野菜の代表格です。皮には抗酸化作用を持つクロロゲン酸が含まれますので、たわしでこする程度でOK。薄めに切って、加熱時間を短くするとLPSの損失が抑えられます。

モロヘイヤ
食物繊維のほか、抗酸化作用の強いβ-カロテン、ビタミンC、E、骨粗鬆症予防におすすめのカルシウム、ビタミンKなど、若々しい体作りに必要な栄養を豊富に含む健康野菜です。

長いも
食物繊維と同じ働きを持つレジスタントスターチを含む長いも。疲労回復効果を持つアルギニンを含み、古くから滋養強壮作用が注目されてきました。LPS効果をムダにしないため、皮ごと調理しましょう。

さつまいも
腸のぜん動運動を促すヤラピンという成分や、善玉菌のえさとなるオリゴ糖を含みます。さつまいものビタミンCは加熱してもこわれにくく、ビタミンCの供給源としても優秀です。皮ごと食べればLPS効果も。

のり
LPS豊富なのりですが、食物繊維やβ-カロテンも含み、免疫力強化のためには、積極的に取り入れたい食材です。湿気に気をつければ日持ちするし、ちぎる、巻くなど使い勝手がいいので常備しておくとよいでしょう。

大豆・おから
大豆は腸内環境を整える食物繊維、オリゴ糖をはじめ、強い抗酸化作用を持つサポニンや、骨粗鬆症予防に働くイソフラボンなど有効な成分を含みます。食物繊維が豊富なおからはオイルをプラスするとしっとりとサラダ向きの食材に。

もち麦
粘りけの強い大麦の一種で、水溶性、不溶性食物繊維の両方を含みます。水溶性食物繊維のβ-グルカンが免疫力をアップし、がんを予防。ゆでるとプチプチとした食感が楽しめます。

漬けもの
白菜キムチやぬか漬け、たくあん、しば漬けなどの漬けものも発酵食品です。しっかりと乳酸発酵したものを選んでください。植物性の発酵食品は生きたまま腸に届きやすいのでおすすめです。

納豆
体にいい成分満載の納豆は、究極の長寿食材。食物繊維やオリゴ糖、抗酸化作用を持つビタミンEや骨粗鬆症予防に働くイソフラボンなども多く含みます。ビタミンK2は、長寿遺伝子を増やします(18ページ参照)。

チーズ
チーズは加熱処理されていないナチュラルチーズがおすすめです。たんぱく質の一種、ラクトフェリンの抗菌、抗ウイルス作用に注目が集まっています。トッピングやドレッシングなど、サラダに組み込みやすい食材です。

みそ・しょうゆ・酢
日本人になじみの深いこれらの調味料も発酵食品です。特に短鎖脂肪酸を増やす働きの強い酢は少しずつでもこまめにとりたいもの。サラダなら毎日ムリなくとることができます。

おいしいものを食べての健康法は嬉しいですよね。

花粉症などのアレルギーに負けない体を作る|食事でできる対策とは?

カテゴリー:院長スケジュール2022年04月08日(金)

花粉症がひどい患者さんと花粉症の酷い鍼灸師が鼻水を垂らしながら話をしていた時に見つけた記事です。

花粉症などのアレルギーに負けない体を作る|食事でできる対策とは?

現代病とも言われる花粉症。近年、スギ花粉などによるアレルギー性鼻炎が増加しています。2019年に行なわれた鼻アレルギー全国疫学調査では、アレルギー性鼻炎の有病率は49.2%と全国の2人に1人が何かしらのアレルギーに悩まされていることが分かりました(「日本耳鼻咽喉科学会会報2020」より)。

そのうちスギ花粉症の有病率は38.8%と高く、今年もすでにアレルギー症状が出始めているという方も多いのではないでしょうか。

アレルギーの治療には薬物療法が用いられることが一般的ですが、日常の食事や生活の中でアレルギー対策を講じればさらに症状の緩和に繋がります。

今回は、抗アレルギー効果のある食べ物やアレルギー症状を悪化させてしまうものをご紹介します。
抗アレルギー効果のある栄養素と食品

(1)フラボノイド(柑橘類、玉ねぎ、ニラ、春菊、蕎麦の実など)
抗アレルギー作用や抗酸化作用を持ち、花粉による炎症抑制効果が認められています。食後のデザートに柑橘類を食べたり、鍋の具材にニラや春菊を用いるのがオススメです。フラボノイドは熱に強い成分ですが、水に溶けやすい為、煮込みすぎず調理の最後に加えサッと加熱する程度にしましょう。

(2)カテキン(緑茶、べにふうき茶)
カテキンには、アレルギー情報を伝達する物質の生成を抑え、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える働きがあります。熱に弱い為、熱湯ではなく70~80℃程度のお湯でゆっくり抽出すると、渋味や苦味を抑えつつ効率よくカテキンを摂取することができます。

(3)カカオマスポリフェノール(ココア、チョコレート)
リンパ球の過剰な増殖や作用を抑え、免疫が過剰に反応するのを防ぎます。カカオの含有量が多いものを選ぶことがポイントで、砂糖や食物油脂の含有量が多いチョコレート菓子よりも、ココアパウダーやハイカカオのクーベルチュールチョコレートがオススメです。

毎朝の日課として、ホットミルクに溶かして飲んだり、果物やヨーグルトのトッピングとして活用してみてはいかがでしょうか。

(4)リコピン(トマトジュース、トマト缶などの加工品)
トマトの加工品から得られるリコピンはアレルギー反応を抑制し、花粉症の症状を和らげる効果があると言われています。毎日コップ一杯のトマトジュースを飲むようにしたり、カレーやスープの調理にトマト缶を活用することで簡単に摂取できます。

(5)アリルイソチオシアネート(わさび)
アリルイソチオシアネートには強い抗炎症作用と血行改善作用があり、炎症を起こしている患部の症状を緩和します。花粉症では鼻腔を元の状態に戻して鼻づまりを改善する効果が期待できます。わさびは香辛料の一種で、食べすぎると舌や胃腸の負担が大きくなる為、食べ過ぎには注意が必要です。

整腸作用や粘膜を保護して免疫力を高める効果のあるもの

(1)乳酸菌(ヨーグルト)
乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。免疫細胞の60%は腸に存在し、腸内環境を整えることで、免疫機能が正常に働き、花粉症の症状緩和しやすい免疫状態を構築します。

(2)ビタミンD(キノコ類、魚介類)
ビタミンDは骨の形成やカルシウムの吸収を高める作用の他に、免疫機能を高め、花粉症の症状を和らげることがわかっています。(Asia Pac Allergy. 2017; 7: 65ー73.)食品からの摂取の他に、日光を浴びることで体内でも生成できるため、1日1回10~20分を目安に日光を浴びる習慣を付けましょう。

(3)ビタミンA(人参、レバー、卵黄)
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常な状態に保ちます。目や鼻の粘膜が乾くと、チリやホコリ、花粉などのアレルゲンが体内に侵入するのを防ぐバリア機能が低下してしまい、花粉症の症状が悪化します。ビタミンAは脂溶性のビタミンなので、油で炒めたり、油と一緒に食べると効率よく摂取できます。

アレルギー症状を悪化させる食事や生活習慣

(1)ジャンクフード等、高脂質な食事
腸内の悪玉菌を増加させる高脂質な食事を頻繁に摂ることで腸内環境が乱れ免疫機能が低下し時にアレルギー症状を悪化させます。花粉症の予防にも規則正しい食事は必要です。ジャンクフードばかりに偏らず、定食メニュー等バランスの取れた食事を中心に選ぶようにしましょう。

(2)飲酒
アルコールが体内で分解されるときに生成されるアセトアルデヒドという物質は、アレルギーを引き起こすヒスタミンの放出を促します。またアルコールは血流を乱し、鼻づまりや充血などの症状を悪化させるため、花粉症の症状をよりつらくさせる原因ともなり得ます。特に花粉症の症状が強い時は極力飲酒を控えてみてください。

* * *

食事だけで辛いアレルギー症状を完全に無くすことができる訳ではありませんが、悪化させない、症状を軽減させる工夫は可能です。アレルギー検査や薬物治療に加えて「普段の食事」も意識してみましょう。「アレルギーに負けない体作り」で、花粉症シーズンを晴れやかに過ごしましょう。

ちょっとでも楽になるなら実践あるのみですね。

しんきゅう通信 4月号

カテゴリー:院長スケジュール2022年03月31日(木)

しんきゅう通信 4月号 2022

暖かくなりましたね 4月です

「低気圧で頭痛」なぜ起きるか医師が解説;不調を軽減する方法は?

カテゴリー:院長スケジュール2022年03月25日(金)

暖かくなってきたなと思ったら冷たい雨や雪も降ったりする時期です。こんな時は体調も不安定になりやすいです。そんな症状を持つ患者さんとの会話で見つけた記事です。

「低気圧で頭痛」なぜ起きるか医師が解説 不調を軽減する方法は?

天気予報より頭痛の方が敏感な人も多い。
「台風が近づいている」とか「雨が降りそう」というとき、なんとなく調子が悪く感じることがあります。

特にもともと頭痛持ちだったり、ケガ・手術の傷跡があったりすると、頭痛がひどくなったり、傷痕がうずいたりします。

このような痛みは「気象関連痛」とか「天気痛」と呼ばれます。

「天気痛調査2020」という16,482人を調べた調査(インターネット調査)によると、女性の78%、男性の47%に「天気痛がある」「天気痛を持っている気がする」と返答しており、多くの人が 天気の変化によって何らかの痛みを感じていることが分かります[1]。

また、この調査では、痛みを感じる半数の方が「頭痛」を上げており、天気の変化によって起こる頭痛は、”非常によくある”頭痛だと言えます。

実際に慢性頭痛のある方に、ご自分の頭痛のパターンを知ってもらうため、頭痛日記を付けてもらうことがありますが、頭痛とともに天気や気圧を記録してもらうと、気圧・気温が痛みに関係していることがしばしばあります。

つまり、湿度が高くてジメジメしているから調子が悪いというよりは、低気圧が来たり、気温が大きく変化したりすることが、頭痛と関わっているようです。

天気痛、なぜ起こる?

この天気の変化や低気圧が引き金となる頭痛は、なぜ起こるのでしょうか?

実は、天気痛がなぜ起こるのか、詳しいことは分かっていません。

梅雨の時期など、雨が降る前からカエルの鳴き声が聞こえてくることがありますが、カエルは雨が降ることを予測できています。

進化の過程で、雨を予測して移動することは、乾燥に弱い両生類などにとってはまさに死活問題であり、雨降りと関係する気圧の変化に敏感な個体の方が、生き残るのに有利だったでしょうが、私たちのからだにも 気圧の変化をとらえるセンサーがあると考えられます。

実は、耳の奥に内耳という器官があり、音や平衡感覚をモニターしていますが、気圧のセンサーにもなっていると考えられています。

ネズミでは この内耳が機能しないようにすると、気圧の変化による痛覚過敏が起こらなくなるという研究がありますが、天気痛がある人では、このセンサーが敏感なのかもしれません。

一方、漢方の世界では、気圧の変化は外界から受ける刺激の一つで、当然、体調を左右する原因になると考えます。

飛行機に乗って上昇していくと、地上で買ったペットボトルがパンパンに膨らむのが分かります。

これは中の空気が膨らんでいるためですが、私たちの身体も気圧の変化に応じて変化します。

天気痛には自律神経のアンバランスや、心理的な要因もあるといわれています。

特に普段からストレスをため込んでいたり、胃腸が弱っていたりする方では、この気圧の変化にうまく対応できず、結果として頭痛のほか、むくみや疲れなどのトラブルを生じるのでしょう。

低気圧で起こる頭痛にはどう対処すればいいの?

低気圧が来ることは避けられませんが、予測することはできます。

実際、慢性的に頭痛に悩まされている方は、頭痛の予兆(前ぶれ)を感じている方も多いです。

経験的にご自身の判断で実践されている方もいますが、「これは頭痛が来るな…」という段階で、先手を打つことが有効な場合があります。

頭痛持ちの方の中には、いつも”めまいと一緒に頭痛が起こる”という方もいますが、このような方に、予兆の段階で“めまい止め”の薬を内服してもらうと、7割以上の方で痛みが軽減したという報告があります[2]。

最近ではスマホアプリなどで、天気・気圧の変化を細かく予測することが可能になっているので、このアプリを組み合わせて、予兆段階で対応することで、ひどい頭痛を改善できる可能性があります。

*その際、一般的な痛み止め(鎮痛薬)を使っていると、薬剤誘発頭痛という、鎮痛薬の飲み過ぎによる頭痛を起こすことがあるため、注意が必要です。

一方、漢方では、このような気圧が下がって調子が悪くなる状態は、全身の水の循環・分布が悪くなって起こる水滞という状態と考えられます。

この水滞という状態を改善するためには、水分の巡りを良くして、分布を改善する利水剤という薬が用いられます。

漢方薬の五苓散は、この利水剤の一つで、典型的な低気圧頭痛の患者さんによく用いられます。

近年、頭の中の余分な蛋白や炎症物質を取りのぞいて、脳を保護するグリンパティック系という仕組みがあることが分かってきていますが、五苓散はこのグリンパティック系を活性化し、炎症物質を取りのぞくことで、効果を出しているのではなか、という説があります。

薬以外に方法はないの?

漢方でいう水の巡り・分布を整えることが、低気圧頭痛にも良い影響を与えると考えられます。

私たちは飲んだり食べたりして、水分を摂取しているわけですが、胃腸が弱っていると、この水分の分布に影響を及ぼします。

水分を摂り過ぎないようにするとともに、油っこくて味の濃いもの、甘いお菓子、冷たい飲みものや生もの、濃い味の食事などを避け、さっぱり味で温かいものを腹八分目にするのが良さそうです。

また、良質な睡眠をとり、疲れをためないことも大事です。

睡眠中に、成長ホルモンなどのはたらきで、身体の痛んだ部分が修復されることが知られていますが、睡眠中に脳の老廃物の除去も行われることが分かってきています。

先ほどの脳のグリンパティック系も睡眠・運動によって、そのはたらきが活発になると言われていますが、老廃物をためない生活習慣が大事なようです。

*頭痛という症状は、日常診療では比較的よくある症状ですが、稀に重大な脳の病気のサインのこともあります。

頭痛が長く続いている・悪くなってきている気がするという場合は医師に相談してください。

当院にも気温、気圧の変化で症状を訴える患者さんが多いです。漢方薬も鍼灸も効果有りです。

低気圧で頭痛やめまいを感じる人へ! 「自律神経の乱れを整える」簡単な方法

カテゴリー:院長スケジュール2022年03月09日(水)

むち打ちの人は首が天気予報とよく言いました。
最近は体調がすぐれないと雨が近いという人が増えていると思います。そんな患者さんとの会話で見つけて記事です。

低気圧で頭痛やめまいを感じる人へ! 「自律神経の乱れを整える」簡単な方法

頭が何となく痛くなると「明日は雨かも」と思う人は一定数いるでしょう。低気圧が近づくと不調になりやすい人は、血液やリンパの流れが悪かったり、水分代謝が良くなかったり、自律神経が乱れていたりする場合が多いそう。

低気圧が近づくと不調になっていませんか?

春らしい日が続いたと思ったら、週末には低気圧が発達し、冬型の気圧配置となる予想です。また、真冬のような寒さに逆戻りし、雪や雨が降る地域も出てくることだと思います。今月はずっとこんな感じの気候の変化を繰り返しすぎていくと思いますが、そうすると困るのが低気圧で毎回不調を感じているタイプの人たちではないでしょうか。

低気圧が訪れると、頭痛やだるさ、めまい、むくみ、耳鳴り、憂うつな気分になるなどの不快症状を感じやすくなることがあります。春というと、生活環境の変わり目でもあり、明るい気分で前のステージから次へと移り替わり、元気に新しい環境へと適応していきたいところですよね。そこで、季節の変わり目の低気圧による不調を軽減する食薬習慣を紹介します。

低気圧による不調を軽減する食薬習慣

ようやく暖かくなったのに週末にはまたもや低気圧が徐々に発達することで、冬型の気圧配置となり荒れ模様の空へと変化してしまうことでしょう。ただ、今月末には桜が開花する地域もあり、あと一歩で春へたどり着きそうな心弾むときでもあります。

そんな今の時期を元気に過ごすためには、低気圧に動じにくい体づくりが必要となると思います。漢方では、気圧の変化に体調が乱されやすい人は、肩から首、耳周辺までのリンパや血液の巡りが悪かったり、水分代謝の悪かったりする傾向があるとされています。

これを『気滞血瘀』や『痰湿』などと呼び、三半規管が弱かったり、自律神経が乱れやすいと考えます。そこで、『気滞』・『瘀血』・『痰湿』の改善に役立つ食薬がおすすめです。
食べるとよい食材・メニューは、【アボカドとグレープフルーツのサラダ】です。

作り方は、アボカドをスライスして、グレープフルーツは一口大にカットし、皿に盛り付けます。塩少々とオリーブオイルとお酢を全体にかけたら完成。

【アボカド】

ギネスに認定されるほど栄養が豊富なアボカドには、血流を促し『瘀血』の改善に役立つビタミンEや代謝を促すビタミンB群、『痰湿』の除去に役立つカリウムをはじめとしたミネラルや食物繊維などが豊富に含まれています。

【グレープフルーツ】

食欲を抑えたり、リラックス作用のある香り成分が『気滞』の改善に役立ちます。代謝を促すクエン酸や余分な水分の排泄に役立つカリウムなども含まれます。また、薄皮ごと使うことで食物繊維もとることができるため急な血糖値の上昇を抑えたり、便通を促すことができ『痰湿』の除去に働きます。

水分代謝が悪かったり、自律神経が乱れがちな人は、気圧の変化が大きいとき小さな不調がでてきやすくなります。低気圧の予報を見たら一度今回紹介したサラダを食べてみたり、いつもより少し早く寝るようにしてみたり、足のマッサージをしたり、ストレッチをしたり、巡りを改善するようなことを試してみて下さい。その中で、自分にとってどんな方法がベストなのかを低気圧のたびに検証し、少しずつ自分の体質を変えていけるのが理想です。

食事であの嫌な感じを改善できるのはうれしいですよね。
おいしいもの食べて体調も万全は理想です。

バリア機能も高まる! 花粉時期にしたい「自律神経を整える」簡単な方法

カテゴリー:院長スケジュール2022年03月03日(木)

目がかゆい、鼻がグズグズ…またこの季節がやってきました。そんな時に見つけた記事です。

バリア機能も高まる! 花粉時期にしたい「自律神経を整える」簡単な方法
季節の変わり目で花粉シーズンでもある3月は、1年のうちで最も体調不良になりやすい時期だそう。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、体質改善をしつつ、花粉症にもいいバリア機能を高める簡単な方法を教えてくれます。

花粉症や自律神経の乱れ、3月は不調になりやすい

2月もあっという間に終わりました。今まで、すごく寒い「ザ・冬」といった西高東低の気圧配置がいったんやわらぎ、体にとっては少しだけ過ごしやすさを感じられそうです。ただ、少し気温が上昇すると北の方では融雪災害が起きやすくなったり、体にとっては飛びやすくなった花粉に悩まされる人も増えやすくなったりします。

何事も一長一短です。自然と私たちは調和をとりながら、不調をなるべく減らして気分よく過ごす日々を少しでも増やしていくことが必要です。とくに近年では、異常気象や感染症などが頻繁に訪れるため、柔軟な行動をはじめとした環境に適応する能力が求められてきていることを感じますよね。

3月に入ると気圧の変動、気温の変動が今よりも大きく揺れ動き始めるので、今のうちに強い体づくりを始める必要があるかもしれません。ということで、今週は体質改善をしつつ花粉症の予防となる食薬習慣を紹介していきます。

体質改善と花粉症予防のための食薬習慣

劇的に寒かった最近の気候から、気圧配置が徐々に春へと移り変わりはじめ、少しずつ長かった冬に終止符を打とうとしています。このタイミングは、一年でもっとも体調不良を起こしやすく、免疫の低下による感染症などだけではなく、花粉症や生理不順、PMSなど女性ホルモンの乱れ、不眠や不安感、イライラなど自律神経の乱れを感じさせることもあります。

とくに、冬型の気圧配置から暖かさを取り戻す今の時期は、花粉が飛散しやすくなり花粉症で本格的に悩む人が増えることでしょう。これらの体調を漢方では、『肺腎陰虚』『心腎不交』『肝腎陰虚』など『腎』にまつわる不調で表すことが多いです。そのため、『腎』の働きを強化すること、それに加えバリア機能である『気』を補うことも必要です。

『腎』の働きには副腎の機能も含まれますが、副腎はストレスや全身の炎症を抑えるために必要なコルチゾールを分泌しています。そして、副腎は血糖値の調整にもかかわっています。そのため、血糖値を安定させることは間接的に『腎』を支えることになり、さらに急な血糖値の上昇を抑える行動はメンタルの安定にもつながります。そこで、今週は食べるとよい食材・メニューは、『腎』の働きを支えバリア機能のある『気』を補う【シナモンココア】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:シナモンココア】

作り方は、砂糖など何も入っていないピュアココアを使います。ピュアココアをお湯で溶きシナモンや生姜、ブラックペッパー、オリゴ糖、はちみつ、豆乳などを加えてお楽しみください。

【ココア】

ココアには、血糖値の上昇を抑える働きや、血流を促す働きや抗酸化作用、抗菌作用があります。またリラックス作用のあるテオブロミン、ミネラル、食物繊維も豊富に含んでいます。

【シナモン】

シナモンにも血糖値の上昇を抑える働きや、血管を丈夫にして血流を促し体を温める働き、消化を促す働き、風邪対策になる抗炎症作用、抗菌作用などがあります。

いつも飲んでいる飲みものを体に良いものにしたいと考える人は多いのではないでしょうか。体のために何かをしたいと考えていても行動に移せないこともあるかもしれません。そんなときは、血糖値を安定させ、抗炎症、抗酸化作用があり、血流を促す働きのあるシナモンココアを活用し、小さな一歩から体思いの生活をスタートさせてみましょう。

花粉症辛いですよね。簡単に解消できるのは幸せです。

しんきゅう通信3月号

カテゴリー:院長スケジュール2022年02月28日(月)

しんきゅう通信 3月号 2022

しんきゅう通信3月号です

早い…もう3月です

鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。